待てば、もっといい話が来ると思っていた方へ

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待てば、もっといい話が来ると思っていた方へ

不動産売却土地

待って逃すのは、もう来ていた話です。

「急がないので、いい話が来るまで待ちます」。よくうかがう言葉です。

土地も家も腐りません。何年置いても、そこにあります。ですから、急がなくてよいと考えるのは自然なことだと思います。私も、無理に急かすようなことは申し上げません。

ただ、ひとつだけ、先にお伝えしておきたいことがあります。

最初の数字は、出発点とは限りません

多くの売主さまは、最初に出てきた数字を「様子見の数字だろう」と受け取られます。ここから交渉して上げていくものだ、と。

ところが、買う側の事情を見ると、そうとは限りません。

建売の会社には、その期に仕入れる棟数の目標があります。足りていない会社ほど、動きが早く、条件も強く出します。現地をすぐ見に来て、社内を通して、はっきりした条件を持ってきます。

逆に、すでに足りている会社は、ゆっくり見て、ゆっくり出します。急ぐ理由がないからです。

つまり、先に来た話のほうが強いことがあります。あとから出た話が前の話を上回るとは限りません。私が見てきたかぎりでは、そうです。

強い条件が出るのは、その会社がいま仕入れたいからです。理由は、それだけです。土地の値打ちが上がったからでも、交渉がうまくいったからでもありません。いま足りていない会社が、いま埋めたいから出します。だから「今月の契約なら」という言い方になります。

出発点だと思っていたものが、実は頂点だった。そういうことが起こります。

待っているあいだに、相手がいなくなります

もうひとつ、ここが誤解されやすいところです。

売主さまが思い描いておられるのは「待ったら、少し下がるかもしれない」です。下がる覚悟はできている。それでも高い話を待とう、と。

けれど実際に起きるのは、それではありません。

近くでまとまった土地が仕入れられたら、その会社の枠は埋まります。埋まったあと、安い条件を出してくるのではありません。そもそも見に来なくなります。声をかけても返事が来ない。ゼロになります。

値段の話ではなく、相手がいるかいないかの話です。

まれに、待ったほうがよいこともあります

ここまで読まれると、急かされているように感じられるかもしれません。そうではありません。

ただ、先に申し上げておきます。これはめったにありません。ほとんどは「いま仕入れたい。今月の契約なら」です。

それでも、ときどきこういう会社があります。「いまは在庫があって、この地区は動けない。年度が替わる三月まで待ってもらえるなら、この条件で仕入れたい」。

そのときは、そのとおりお伝えして、待ちます。実際に、そうしてお決まりになった案件があります。早く決めていただいたほうが私どもの都合はよいのですが、それは申し上げません。

待つほうがよいと分かって待つのと、何も分からずに待つのとは、別のことです。

どちらなのかは、聞きにいかないと分かりません。ですから私は、先に聞きにいきます。

まとめ

  • 最初に出た数字より強い条件が、あとから出るとは限りません
  • 強い条件が出るのは、その会社がいま仕入れたいからです
  • 待っているあいだに枠が埋まると、条件が下がるのではなく、相手がいなくなります
  • 年度末まで待つほうがよい場合もありますが、めったにありません
  • どちらなのかは、買う側に聞きにいかないと分かりません

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